宗吾霊堂で開催されるお待夜祭に行ってきました。
あまり知られていないマイナーなお祭りかもしれませんが、地元の人で賑わう小さなお祭りです。
今回は、宗吾霊堂お待夜祭の口コミ感想をお伝えします。屋台や周辺の食事スポット、イベント情報まで合わせてご紹介しますね。
目次
宗吾霊堂お待夜祭の口コミ感想!
お待夜祭は「おたいやさい」と読みます。地元では「おたいや」と呼ばれています。賑わいとノスタルジックさが、お待夜祭の魅力です。
都内のお祭りとはかなり違います。まず、町内を引き回されるのは複数の神輿ではなく、お囃子を乗せた山車1台のみ。夜にはライトアップされるので、被写体としても人気です。
数か所では止まって、引き手が踊りを奉納します。踊りはお祭りの前に引き手が集まって、事前に練習したものです。お囃子を手掛けるのも、日ごろから練習している近隣の住民。
コンパクトな地域のお祭りですが、長年住民が参加して守ってきました。境内はそれほど広くないので、サクッと回れるところも魅力です。
都内のお祭りと違う点はもう一つあります。全員がハッピ姿ではなく、中学生までは「どんぶり」という衣装を着ている点です。
交通規制はされておらず、駐車場も近隣に無料で利用できるところが複数ありますが、山車が通るときには車が通れなくなってしまうのであまりおすすめしません。
近年ではそれほど混雑していなく、本堂へもそれほど並ばずにお参りできます。子供連れが多く、治安も良好です。
宗吾霊堂お待夜祭の屋台や食事スポット
屋台グルメを境内でゆったり食べるのがお祭りを満喫出来てお勧めです。目新しい屋台ではなく、型抜きや金魚すくい、射的、輪投げ、りんごあめ、タコ焼き、かき氷…などなど、昔懐かしいTHE縁日!というものがずらっと並んでいて、ノスタルジックな雰囲気が楽しめます。
大正10年に建てられたという本堂は迫力があります。また、常設の資料館などもあるので、お祭りと一緒に楽しめます。
境内は緑が豊かで整備されていて癒しの空間。トイレは広くきれいですが、自然が豊かな中にあるので、照明に虫が寄ってきたりするので、潔癖症の方や虫嫌いの方は苦手かもしれません。
長年同じ場所に同じ屋台が出ていて、住民と顔見知りになっています。2日目には、境内で開かれているカラオケ大会の歌声が響き渡ります。
家族と、友達と、恋人と、誰と行っても、疲れすぎることなく、夏の終わりにノスタルジックな時間を過ごせるお祭りです。
そのほかの食事スポットといえば、門前にある「甚兵衛そば」が人気です。
宗吾参道駅から坂を上って汗をかき、とりあえず甚兵衛そばで蕎麦と一緒に一杯飲んでから境内へ…というのが定番かもしれません。
門前にはほかに多国籍料理居酒屋の「鶏が先か卵が先か」、鮮度にこだわったマグロ丼が食べられる「食堂まぐろや」があります。
また、近隣の宿泊施設には、さぎたや旅館と佐倉屋旅館があります。いずれも山車が通るルート上にあり、さぎた屋旅館の2階は山車見物の特等席です。
門前のお店ではありませんが、ちょっと裏手に回ると地元民に人気の海鮮居酒屋「しのぶ」があり、山車が踊りを奉納するスポットにもなっています。
お土産はバス停のすぐそばにある又兵衛の佃煮が名物です。
そもそも宗吾霊堂お待夜祭ってどんな祭り?
義民佐倉惣五郎の御霊を慰めるため、命日の前後に行われるお祭りです。
宗吾霊堂は本来は「東勝寺」という真言宗のお寺ですが、江戸時代に暴政から領民を救済するようにと幕府に直訴して、家族全員処刑された佐倉惣五郎が祭られています。
佐倉惣五郎は、歌舞伎の「義経千本桜」のモデルにもなった人物として知られています。境内には本堂の他に佐倉惣五郎の墓所(処刑された場所とも言われています)もあり、お祭り当日も線香を上げることもできます。
線香に火をつける台があるのですが、なかなか難しいので試してみてもらいたいです。マラソンの金メダリスト、高橋直子さんゆかりのお寺としても知られています。
宗吾霊堂お待夜祭のイベント情報
大護摩修行:1日3回。2日目の11時の法要は、ご開帳並びに大般若経六百巻転読会の特別法要
1日目は特別奉納舞踊大会15-22時
2日目はカラオケ大会13-17時、決勝と表彰式19時から
小規模ですが花火もあり
山車:両日ともに子供の部13-17時、大人の部18-21時
山車のルートはネットなどで公表されていないので、情報収集は当日に現地でお祭り関係の方に聞くと良いと思います。
2日目、宗吾台という地域の坂の下から一気に山車が坂を駆け上るのがクライマックスです。
宗吾霊堂お待夜祭の日程や会場アクセス
【期間】
9月の第一日曜とその前日の土曜日です(第一日曜日が9月1日なら、8/31と9/1)。
【住所】
千葉県成田市宗吾1丁目558
【アクセス・行き方】
京成宗吾参道駅から徒歩10分。そのうちの半分が上り坂です…。
宗吾参道駅からのバスはないので、宗吾霊堂へは京成成田駅、公津の杜駅からバスで行くのが便利です。
京成成田駅からはバスで20分ほど、公津の杜駅からはバスで10分ほどですが、山車の時間とぶつかってしまうと、時間がかかるかもしれません。
宗吾参道駅は京成成田駅から2駅ほどの位置にありますが、特急も止まるので都内からのアクセスも良好です。
お待夜祭の詳しい情報はコチラ→成田観光協会公式サイト
まとめ
以上、宗吾霊堂お待夜祭に実際に行ってきた口コミ感想や、会場の様子などをお伝えしました。
あまり知られていないかもしれませんが、とてもノスタルジックで楽しめるお祭りです。
そこまで混雑もしないので、ぜひ一度訪れてみてくださいね。