今年、実家のおばあちゃん(祖父母)が亡くなった。
いつもお正月は旦那の実家へ子供を連れて帰っているけど、今回はどうしよう?
同居ではないけどかわいがってもらったし、まったくいつも通りのおめでたいお正月を過ごすのもなんだか。。。
でも、旦那も子供も義実家へ行かずに、ひっそり家でお正月を過ごさせるのもどうなんだろう?
この記事では、
妻が喪中である場合、義実家でのお正月をどのように過ごしたらいいのか?
についてまとめました。
妻が喪中のとき義実家での正月はどうする?
お亡くなりになったのがあなた(妻)の実家の祖父母の場合、あなたが独身の頃なら「喪中」に当たります。
ですが、ご主人の家にお嫁に行った身で、おばあさまと苗字も違ってしまっているのなら、あなた(妻)もお正月を行ってもかまわないという解釈が一般的です。
ご主人も、おばあさんがあなたの身内であるとわかってはいても、知り合ったのは結婚してからで、よっぽどしょっちゅう会っていたのでなければ、自分が喪中であるという意識がないのかもしれませんね。。(切ないですが)
悪気なく、「実家に行くだけなんだし、子供だってお年玉とか楽しみにしてるから…」という感じじゃないでしょうか。
しかし戸籍上はともかく、あなたにとっては実のおばあ様。とてもお正月気分にはなれないかもしれません。
どうしても集まりに行く気になれないという場合はこちらも参考にされてください→喪中でも義実家に帰省して挨拶しなくてはダメ?亡くなって初めての正月をどう過ごすか
その場合は、ちゃんと旦那さんに「私にとっては実の祖母がなくなったのだから、盛大にお正月を祝う気になれなくて…。でも年始のごあいさつだけはしておきたいなとは思う」という気持ちは伝えておきましょう。
「年始のあいさつには行きたいが、妻はまだ気を落としてるからそっとしておいてやってくれ」と旦那さんから義実家の方に、事情を話しておいてもらえると一番いいですね。
あくまでも押しつけがましくならにようにするのが大切です。
あなたは心の中でおだやかに故人を偲びながら、新年を迎えられたことに感謝し、過ごすだけで十分です。
喪中ではなく忌中の考え方に気を付けて
喪中はよく聞くけど、「忌中(きちゅう)」は聞いたことがない、よく知らないという方も多いのでは?
喪中は喪に服す、すなわち「故人をしのぶ」という意味合いが強く、実は厳密なルールはありません。
「悲しみの淵にいるので、祝い事はさしひかえたい」ということです。よって、本人の喪に服したい気持ちにかかっています。
一方、忌中は、死をおそれ、身近にない方がいい事柄として、穢れ(けがれ)とする神道の考え方です。ちなみに浄土真宗やキリスト教では、死を穢れたものとしてとらえません。
忌中は故人が亡くなったあと七七日忌(四十九日)以内で、世間に対しても生活の諸々を慎み、この期間が過ぎると忌明けとなります。
年配の方は忌中にこだわりのある方も多いです。
ご主人のご実家、親戚のみなさんがどう思われるかわからないので、
夫は私も一緒にって言うんですけど、忌中だからご遠慮した方がいいかと思いまして…」
と、確認をとられた方がいいかもしれません。
ご主人が「大丈夫大丈夫」といっても、信用しない方がいいこともあるので。。
そして、年始のご挨拶の際には「忌中なのでおめでとうは言えないのですが」との旨を添えられるといいですよ。
喪中のお正月の手土産、のしはどうする?
できれば、松の内(お正月のお祝い1月7日まで)が明けてから、寒中お見舞いとしてお持ちするのがよいとあったりしますが、渡すのが松の内になるというとき。
普通に手土産として持っていけば大丈夫です。
新年のご挨拶として実家に行きますので、「お年賀」と言う言葉はつけません。
熨斗は、のし紙に蝶結びが印刷されていない白紙のものに「御挨拶」としてもいいですが、のしにこだわらず購入店で包装紙をかけてもらうだけでもいいですよ。
喪中でもお年玉はあげる?
お年玉っておめでたい感じがするし、喪中でもあげてもいいのか気になりますよね。
昔は正月に新年を「お祝いする」ために贈られるものでしたが、いつの頃からか子供に金銭を与える行事となっています。
子供はクリスマスや誕生日と引けを取らないくらいの一大イベントとして、楽しみにしていると思います。
年始の挨拶まわりを控えて会う機会さえないのなら仕方ないですが、会えているのにお年玉をあげないのもちょっと可哀想だなと思います。あなたもきっとその場で心苦しいでしょうし…。
なので、お年玉ではなく、「お小遣い」という名目であげるといいですよ。
ポチ袋もいかにもお正月!というおめでたいものを避けても、子供が喜ぶかわいらしいものはいろいろあります。
子供の喜ぶ顔を見たら、きっとあなたも心がふっとほころんでしまうのではないでしょうか^^
まとめ
喪中というのは形式ばったものではなく、あなたが故人を偲ぶ気持ちのことをいいます。
なので、誰に邪魔されるものでも、誰を従わせるものでもありません。
あなたが、おめでとうと言いたい、おせち料理を食べたい思っているなら、それはすでに「強い悲しみからは気持ちの切り替えができている」ということですから喪中ではないということになりますね。
自分の気持ちと故人への想い。
まわりの人への気遣いなどを考慮して、一番いいかたちをとれるといいですね。
喪中の初詣についてはこちらの記事をどうぞ→喪中に初詣は大丈夫?新年のお守りやおみくじは?お寺を参拝するという選択肢も