身内に不幸があった時は、悲しみだけでなく何かとバタバタするもの。
それで、うっかり喪中ハガキを出し忘れた人から、年賀状が届いてしまった…!
いつもは嬉しいはずの年賀状なのに、焦ってしまいますよね(;´Д`)
会社の上司や、友人など自分との関係はさまざまであっても、せっかくあなたに新年のあいさつをしてくれた方々。
このままにしておいては失礼になってしまいます。
この記事では、喪中ハガキを出し忘れた相手から年賀状をいただいた時どうすればいいかについてお伝えしますね。
目次
喪中はがきを出してない人から年賀状が届いたら
喪中ハガキの出し忘れで年賀状が届いてしまった場合は、寒中見舞いを送るといいですよ。
本来寒中見舞いは、暑中見舞いやクリスマスカードと同じ、相手の安否を気遣う季節のあいさつをするためのもの。
ですが、時期もあってか最近は、「年賀状のやり取りができない時にその代わりにする」という使い方が多くなっています。
「おめでとうございます」の言葉を使わなくてもごあいさつができるので、寒中見舞いは喪中の時にちょうどいいんですね。
そして、喪中はがき(=年賀欠礼状)の意味合いですが、「身内が亡くなり深い悲しみの中にいるので、新年を祝う気持ちになれません。喪にふくしたいと思いますので、新年を祝うご挨拶は失礼させていただきます」というものです。
決して「年賀状を出さないでください」「喪中なので年賀状を受け取るべきではない」という意味はないので、喪中であってもあなたが年賀状を受け取るのはなーんの問題もないんですよ。
なので、年賀状はありがたく頂いて、寒中見舞いで喪中をお伝えできていなかったお詫びと、ごあいさつをしましょう。
喪中を知らせる寒中見舞いはいつ出すといい?
寒中見舞いはその名のとおり、「寒中」に出すものです。
寒中とは「寒の入り(小寒)」1月5日ごろから、大寒の1月20日ごろを経て「節分」2月4日までの期間をいいます。
ですが、今回のような喪中の知らせを含む場合は、祝い事の正月の松飾りを立てておく期間である「松の内」が明ける1月7日以降に届くように出しましょう。
年賀状のやり取りがされるのも松の内なので、それが終わってからが一番適したタイミングとなります。
喪中を報告する寒中見舞いの文例(会社の上司・友達)
先ほども言ったように、喪中の人は「新年を祝うごあいさつをひかえます」ということであって、「年賀状を受け取ってはいけない」わけではありません。
ですが、相手が悲しんでいるとわかっているのにあえて、年賀状で新年を祝うあいさつをするというのは普通しませんよね。
なので、寒中見舞いでただ喪中を報告するだけだと、相手に「わ~喪中だったの?!やってしまったー!(゚д゚)!」と新年早々いらぬ気をつかわせてしまうことになりかねません。
そのあたりもふまえて、喪中はがきを出してない人から年賀状をもらった際に送る、寒中見舞いの文例をのせておきますね。
寒中見舞いで喪中を知らせる文例(会社)
目上の上司などだったら、あえてくどくど説明せずかしこまった口調で、簡潔なお詫びとごあいさつに徹しましょう。
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始状を賜りありがとうございました。
佳き年をお迎えのご様子何よりに存じます。
実は昨年祖母が永眠し喪に服しておりますため、年始のご挨拶を控えさせていただきました。
旧年中にお知らせ申し上げるべきところ年を越してしまいましたことをお詫びいたします。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始状をいただきありがとうございました。
昨年祖母が永眠し 年頭のご挨拶を控えさせていただきました。ご連絡が行き届かず 誠に失礼いたしました。
今年も変わらぬお付きあいのほど どうぞよろしくお願いします
寒中見舞いで喪中を知らせる文例(友達)
喪中であることを知らないような距離感の友達であったら、なおのこと喪中なのに年賀状を出してしまったことを「あちゃー!」と思うかもしれません。
ほんの少し気遣いの言葉を入れると、ご友人の心も軽くなると思います。
年賀状ありがとう!
○○~なんだね。(相手の近況に触れたり)元気にしてるみたいで何よりです。
実は喪中で年賀状が出せなかったの。
こんなタイミングで知らせることになっちゃってごめんね(>_<)
でも、年賀状をもらえたのはすごく嬉しかったよ。ありがとう!
こちらは最近○○、○○だよ。(こちらの近況)
今年もどうぞよろしくね!
また会えるのを楽しみにしてます。
もちろん、これはあくまで一例なので、「まだ悲しくてこんな気分になれない!」という時は、近況などを入れず淡々とお詫びと、ごあいさつだけでいいと思いますよ。
喪中の年始挨拶を会社でする場合
年始早々会うような友達であれば、あなたが喪中であることをすでに知っていると思います。
一方、会社関係の人など、寒中見舞いが届くより先に、仕事始めで相手と会ってしまうというような場合。
気まずいまま何も言わずにいるのではなく、年賀状のお礼と喪中であった旨を伝えてお詫びをしておくといいですね。
でも、相手はあなたが喪中ということを知らないわけですから、新年を祝うムード一色の時に、こちらから開口一番「実は喪中で…~」と切り出すのはやめておきましょうね。
相手の出方に合わせて、「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」と言われたら、こちらからは「年賀状を頂いてありがとうございました。喪中だったので、ご挨拶できずにすいませんでした。今年もよろしくお願いいたします。」というようなことを伝えるといいですよ。
しっかりご挨拶できた人には、寒中見舞いは送らなくても大丈夫です。
本来、そういったあいさつ状は会えない時に送るものなので、会って実際に言葉を交わせるのならそれにまさるものはありません。
まとめ
喪中を知らせていない人から年賀状が届くと、どうしたらいいんだろう?!と焦ってしまう気持ちもわかります。
ですが、相手がくださったあいさつには、しっかりとあいさつを返す。
これさえできていれば、無作法だ!ということにはならないので、安心してくださいね。
どうか、形式にばかりとらわれず、年が始まって最初のやり取りを気持ちよくできますように^^
親しい人にはメールという手段も考えられてみては?→喪中にもらった年賀状にメールで返信はあり?文例と上司の場合の考え方