今宮戎神社の十日戎-本戎・宝恵駕籠行列は商売繁盛を願うお祭りです。
遠方からのお客さんも多く、お祭りが開催される日になると、前の年に購入した福笹を返却しに神社に向かう人で溢れます。
そして、また新しい1年の商売繁盛を願って、新しい福笹を手に入れ、福むすめから飾りをつけてもらい、持ち帰ります。
今回は実際に行ってきた時の混雑状況や見どころ、穴場スポットなどについてお伝えします。
目次
今宮戎神社の宝恵駕籠行列の混雑状況は?
10年以上前と比べると人出は減っているように思いますが、それでも毎年かなり賑わいます。
3日間ある日程のうち、一番混むのはやはり「本えびす」の1月10日。
曜日によっても混雑状況は変わりますが、少しでも人混みを避けたいなら、「残り福」の11日を狙うのが良いでしょう。
また、平日開催の場合、仕事終わり・学校終わりの時間に人が集中します。
とくに神社内や、神社直前の参詣道の混み具合は大変です。
時間に余裕のある人は、夕方までにお参りすることをおすすめします。開催日が土日に重なるときは、できるだけ午前中がおすすめです。
今宮戎神社の宝恵駕籠行列の見どころや穴場スポット
今宮戎神社の十日戎では、宝恵籠(ほえかご)行列が行われます。
「ホエカゴホエカゴ、エライヤッチャエライヤッチャ」の大きな掛け声とともに、大阪・ミナミの繁華街から今宮戎まで向かう様子は迫力があり、見応えも十分です。
子供の頃から何度も行ったことがありますが、屋台の数も多く、子供としては楽しかった記憶しかありません。
大人になってからは、屋台というよりは、神社へのお参りや、お祭りの雰囲気そのものを楽しむようになりました。
年明け早々に開催されるお祭りなので、初詣としてお参りに来るお客さんも多く、毎年賑わっている印象です。
えべっさんの開催される今宮戎神社から北へ約100メートルのところに「廣田神社」があります。「廣田神社」の手前まで屋台が出ているので、歩いているうちにすぐ到着できます。
廣田神社の神の使い・アカエ(アカエイ)は、無病息災や、とくに痔疾治癒にご利益があるとされている、ユニークな神社です。
もともとアカエイは土地を守る神とされ、「地」と「痔」の音が共通することから、痔の治癒を願う神となったようです。
本殿にはアカエイの絵馬が奉納されています。
また、アカエイは、叡知の「エイ」に通じることから、合格祈願・必勝祈願をかなえるともいわれています。
地元の人に愛される神社なので、えべっさんお参りの際に、一緒に参拝してみてはいかがでしょうか。
今宮戎神社周辺の屋台や食事スポットについて
今宮戎神社の十日戎の屋台は、神社周辺だけでなく、かなり広範囲で営業されます。
特徴的なのは、神社すぐそばから、南海高野線「なんば駅」までが屋台通りになっていること。
なんば駅からお参りにいくときも、神社から帰るときも、最後までお祭りの雰囲気が楽しめます。
また、屋台では、えべっさんがデザインされた福飴や、飾りの熊手といった縁起物も販売しています。
熊手に関しては、最初の年は小さいものを選び、1年ごとにだんだん大きいものを選ぶと良いです。
また、できるだけ安い値段で買うと縁起が良い(商売がうまくいく)とされているので、値切り交渉をし、値切った分は売り子さんに「ご祝儀」として渡すという粋な習慣もあります。
今宮戎神社は、大阪の観光スポット「通天閣」からほど近いところにあります。
通天閣周辺には、お好み焼きや串カツといった、大阪名物の粉もんを食べられるお店がたくさんあります。
また、なんば方面へ行けば、ショッピングモールの「なんばCITY」や「なんばパークス」へのアクセスもよく、レストラン街での食事が楽しめます。
大阪らしい雰囲気が味わいたい場合は、通天閣周辺の新世界エリアへ、レストランでゆったり食事したい場合は、「なんばCITY」や「なんばパークス」へ行くのがおすすめです。
ちなみに、食事スポットというわけではないですが、大阪メトロ堺筋線「恵美須町駅」5番出口を上がったところに、「いさみ蒲鉾店」があります。
普段は、地元の人に人気のかまぼこ屋さんですが、十日戎の時期には、お土産として買う人で列ができているほど。
アツアツのかまぼこを用意してくれるので、テイクアウトしてその場で食べても良いし、十日戎のお参り記念のお土産としてもおすすめのお店です。
今宮戎神社の宝恵駕籠行列の歴史・由来
「えべっさん」という愛称で親しまれる戎さまは、もともと漁業の守り神です。
それを象徴するように、左脇に鯛、右手に釣竿をもっている姿が有名です。
平安時代には、海産物や農作物海との物々交換を行う「浜の市」が四天王寺で開かれるようになり、えべっさんもその市の守り神として祀られるようになります。
そして、市場の発展とともに商売も繁盛するようになるので、えべっさんが商売繁盛をもたらす神として、信仰されるようになりました。
昔から商売人の街だった大阪にとっては、特にえべっさんの存在は大きかったようです。
十日戎というお祭り行事自体の歴史は、江戸時代までさかのぼるとされ、大阪は商売の町としての存在感を高め、その高まりとともに、お祭りもさらに盛り上がるようになりました。
宝恵籠の奉納もこの頃から始まったとされています。
江戸時代から大阪の商業を守る神様とされてきた今宮戎神社は、現在でも地元の人を中心に親しまれ、毎年の十日戎では3日間で約100万人にのぼる参拝客があります。
今宮戎神社の宝恵駕籠行列の期間はいつからいつまで?
今宮戎神社の十日戎は、毎年1月9日〜11日まで開催しています。
それぞれ、9日:は「宵えびす」、10日は「本えびす」、11日:は「残り福」と呼ばれます。
今宮戎神社へのアクセス
【住所】
〒556-0003 大阪府大阪市浪速区恵美須西1-6-10
【アクセス・行き方】
今宮戎神社の最寄り駅は、主に「今宮戎駅」「恵美須町駅」「動物園前駅」「新今宮駅」の4つです。
■南海高野線「今宮戎駅」よりすぐ
■大阪メトロ堺筋線「恵美須町駅」5番出口より西へ徒歩5分
■阪堺線「恵美須町駅」より西へ徒歩5分
■大阪メトロ御堂筋線・堺筋線「動物園前駅」5または6番出口より北へ徒歩6分
■JR各線「新今宮駅」通天閣出口より北へ徒歩6分
梅田方面からアクセスする人は、大阪メトロ御堂筋線で「動物園前駅」まで、または、JR大阪環状線で「新今宮駅」を利用するのが便利です。
反対に、堺市方面からアクセスする人は、南海高野線で「今宮戎駅」まで、または、JR阪和線で「新今宮駅」を利用するのが便利です。
ちなみに、お祭りの屋台が南海高野線「なんば駅」から出ているので、なんば方面から歩いても楽しいです。
【駐車場】
お祭り専用の駐車場はありません。
近隣のコインパーキングを利用することになります。
今宮戎神社の公式サイトはコチラ→今宮戎神社
まとめ
以上、今宮戎神社の宝恵駕籠行列について混雑状況や見どころなど実際に行ってきた感想を含めてお伝えしました!
屋台やその他の食事スポットも充実しているのでおでかけにはぴったりかと思います。
大阪の観光スポットからも近いのでぜひ訪れてみてくださいね!