3日ほど前から鼻水が出ていたけど、日中はすこぶる元気に過ごしていた1歳3ヶ月の次女。
ふつうに夜寝かしつけたのですが、夜中0時半頃に咳をしながら泣いて起きました。
夜泣き傾向があるので「咳でまた起きちゃったのかな」と思っていたら、何だか赤ちゃんの咳がいつもと違う変な音!
ケンケンと犬のような、オットセイのような…。
喉が苦しそうなのに、次女は大声で泣き叫び続けます。
聞いたことのない変な咳だから、ただ泣いているだけなのか苦しいのかわからなくて、私はとても不安になりオロオロしてしまいました。
この記事では、次女の咳がおさまるまでのくわしい経緯と、夜間救急外来や救急車の受診目安についてお伝えします。
その時の私のように、この記事がいまお子さんの咳にとても心配な気持ちになっているママさんのお役にたてればと思います。
目次
赤ちゃんの咳が変な音!ケンケンというのはクループ症候群
一回夜泣きしだすとなかなかおさまらない次女なのですが、咳をしている分いつもよりも苦しそうで。
ネットを検索するとこのようなケンケンという咳は、「クループ症候群」といって風邪が原因で起こる喉頭炎(こうとうえん)らしく、急激に悪化すると呼吸困難になると書かれているネット記事がいくつか出てきました。
それを見た私はまだ泣き止まない次女をおんぶしながら、心臓が早鐘を打ちました。
遅くに夫が帰宅しても相変わらず泣き止まず、泣くと喉の炎症は悪化するばかりなので「お願い!泣き止んで!」と祈るような気持ちでした。
相変わらずケンケンと、変な咳は出続けています。
ネット記事で見たことを説明すると夫が「もう救急車呼ぼうか」と言いましたが、咳はあるものの泣き声は大きく出ていて、顔色も赤みがあった(チアノーゼは出てない)ので、
その前に「小児救急ダイヤルに一回だけ聞いてみる!」と言って、夫に抱っこを変わってもらって、小児救急電話相談へ震える手で電話をかけました。(#8000で、全国統一の番号です)
結果、すぐさま救急へ連れて行かなくてもいいことになり、家庭でできる赤ちゃんの咳を抑える対処方法を、教わったとおり行うことになりました。
赤ちゃんの咳、夜間救急など受診の目安
ですが、まずは今あなたのお子さんが緊急を要する状況にないか、赤ちゃんの咳(クループ)の夜間救急の受診や、救急車を呼ぶ目安をお伝えします。
注:これを読む前でも、お母さんがいつものお子さんと比べて明らかにおかしい!!と勘が働いた場合は、迷う必要はありません。今すぐにでも受診してくださいね!
クループの重症度(救急受診の目安)
※下に向かって、重症度が増していきます
1.ケンケンと犬やオットセイが鳴くような、特徴的な咳
※1歳に満たないまだ小さな赤ちゃんであれば、特徴的な咳が出た時点ですぐ病院へ。
2.声がかすれている
3.喘鳴(ぜんめい) ヒーヒーやゼーゼー
1.泣いたり大きな息を吸った時にだけヒーヒーいうが、安静呼吸をしている時には何も聞こえない
2.安静呼吸の時でもヒーヒー聞こえる。寝ていられなくなって、しばしば目を覚ます。
3.吸う時だけでなく、吐くときにもゼーゼーいいだす。(往復喘鳴)
横になって眠ることが難しく、座り込んでしまう。
→この段階で、救急受診が必要!!
4.さらに呼吸が苦しくなって、呼吸するたびに胸のあたりがペコペコする
→切迫してるので、救急車を呼んでください!
5.唇が紫色になってくる(チアノーゼ)
→極めて危険!一刻をあらそう状態です。
6.窒息して呼吸が止まる
→救急車を呼んで、ただちに人工呼吸。赤ちゃんの場合は、鼻と口両方を大人の口で塞ぐ。
救急ダイヤルでは、女性の方がやさしくかつ迅速に状態を聞いてくださり、次女は喘鳴第一段階の「泣いたり大きな息を吸った時だけゼーゼー言う」という状態だったので、自宅で咳への対処をしつつ経過を見守ることになりました。
もし、救急外来はその時々で、いろんな科の医師があたっています。
クループは子供がなる特徴的な咳が出る気管が狭くなってしまう症状ですが、診察の時に咳がとまっていると、小児科医でない場合は「クループ」の可能性にピンとこない先生もいるかもしれません。
ですが、またいつ症状が出て危険な状態になるかもしれません。
なので、できるのであればスマホなどで咳の音声や動画をとっておいて、診察時に確実に判断してもらえるようにしましょう。
診察の際に、「クループが心配なんですけど」と伝えるといいですよ。
赤ちゃんのいつもと違う咳はこうしておさまりました
救急ダイヤルで教えていただいたことを、順を追って説明しますね。(※は後に調べた補足)
何よりまずは加湿
赤ちゃんのまわりの湿度を60%くらいまであげてあげる。
浴室内の浴槽や壁にシャワーで熱めのお湯をかけ(くれぐれも赤ちゃんにかからないように)、モクモクとした湯気を充満させる。
その蒸気の中で、赤ちゃんを抱っこして15分くらい背中をゆっくりトントンしてなだめてみる。
そこで鼻水が出るようなら、吸ったり拭きとったりしてあげる。
眠れるような感じになってきたら
寝かせるときは平らではなく、傾斜をつけて寝かせる。(30度くらい)
上向きではなく横向きにしてあげた方が、呼吸が楽になりやすい。
※まだ小さなねんねの赤ちゃんであれば、抱き起こしてあげる。一晩中抱っこというのもあり得る。
経過を見ても改善が見られない
「加湿はできているのに、1時間以上咳が続く」
「咳をしなくても肩が上下する」
「泣き続けて落ち着かない 呼吸が苦しそう」
つまりこれはマシになっておらず、喉のできものが大きくなっているなど悪化傾向にあるということ。
このような場合は、夜間救急を受診してくださいと、その時の夜中の時間帯でもやっている近場の小児対応の救急夜間外来と連絡先を4つ教えていただけました。
救急ダイヤルにかける前に、以前かかったことのある救急外来をスマホで調べたんですが、24時以降は閉まっていることがわかりどうしたらいいんだろう…!とワナワナしたので、的確な情報を教えてもらえて本当にありがたかったです。
お風呂場でトントンしながらゆらゆら抱っこをしていると、少しずつ咳がおさまってきました。
すっかり泣き止んで落ち着いたところへ、リビングへ移動。(みんな汗だくです)
次女を着替えさせている間にも、夫が鍋とやかんでお湯をわかし湿度をあげていました。(我が家に加湿器はないのです)
着替えも済んでさっぱりし次女がニコっと笑った時には、本当に安心して思わず涙が出ました。
その後は夫が湯船にお湯をもう一度入れてドアを開け放して、寝室にも濡れタオルを干し、次女は朝まで一度も起きることなくすやすや眠ってくれました^^
まとめ
次の日、かかりつけの小児科を受診すると、やはり「クループ」だということで、次に症状が出た時に飲むシロップ薬をもらいました。
クループ治療薬でひと安心…喘息との違いやうつるのかなど小児科で教えてもらいました
日中症状が落ち着いても夜間に再発することが多いそうですが、薬をもらいましたし、今回赤ちゃんの咳の重症度の目安もわかったので、とりあえずはひと安心です。
この記事がお役にたてましたら幸いです。