豚の冷しゃぶや、角煮を作るため豚バラ肉を下茹でした茹で汁、このままザザーっと排水溝へ流すのは罪悪感が半端ないし、環境面でもよくないし…と思いますよね。
とはいえ、アクや余計な油がその茹で汁には入ってるということだし、脂がギトギト浮いているのも見える…。
はたして、これをスープとかにしたところで、飲めたもんじゃないんじゃ?!なんて不安に思う方の気持ちもわかります!
実際、私も以前にそのままスープに使ってみたんですが、臭みがあっておいしくなかったんですよね(´Д`)
でも、やっぱりこのまま捨てるのはもったいない!
実は、冷しゃぶや角煮など豚肉の茹で汁を他のメニューに再利用するには、絶対にかけた方がいいひと手間があるんです。
こうすると、豚の旨みはたっぷりで、余計な脂はカットされたおいしいスープになって、いろんなメニューに使いまわしできますよ。
冷しゃぶや角煮の茹で汁を捨てずに再利用したい!という方は、ぜひ参考にしてくださいね^^
目次
豚冷しゃぶの茹で汁を再利用するためにはこのひと手間が大事
豚冷しゃぶを作る時って、やっぱり脂身があった方がやわらかでおいしいですよね。
角煮も使うのは豚バラブロックなので、どちらのメニューもとんでもない量の脂が茹で汁に出ます。
せっかく落とした余分な脂。
なのに、これをこのまま飲んでしまうと元も子もないというか…。笑
もちろんアクや肉の臭みも出ているので、とにかく豚から出たアクと油分を取りのぞくことが一番大切ですね。
とりあえず、アクは目で見てわかる分は、できるだけ取りのぞきます。
一方油の方は、やってみたらわかりますが、お玉とかですくうとなるとめっちゃ時間がかかります!
キッチンペーパーをふわっと表面に落として取っては捨て、というのを何度か繰り返した方がちょっとは効率が上がります。
もう、今もうごはんの時間が迫っていて、すぐにこの茹で汁を使いたいんだけど!という場合は、頑張って地道に取り除いてください。(手の動きめっちゃ早く!)
でも、まだごはんの時間まで余裕があったり、「捨てちゃうのはしのびないだけで、再利用できるのなら後日でもかまわないわ」というなら、
茹で汁の粗熱が冷めたら、鍋ごと冷蔵庫に入れましょう。
茹で汁が冷えると、油分がすべて白く固まります。
こうなると、取りのぞくのは本当に簡単☆
金じゃくしですくって、ペンっと可燃ごみへ捨てることができます。
沖縄出身の友達の話では、実家にいたころ角煮を下茹でしたときに出た茹で汁の脂を、こうして冷やし固めたものをラードとして保存しておいてチャーハンなど炒め物に使っていたそうですよ。
そうなると豚のゆで汁も、アク以外は本当に捨てるところなく使いまわせるのでいいですね^^
こうして、アクと油を取りのぞいた後に残ったのは、豚肉の旨みたっぷりのスープです。
ちなみに今度から茹で汁の再利用を前提にするなら、茹でるときから茹で汁に大さじ1程度のお酒と、長ネギの青い部分を入れておくと臭みをおさえることができます。
また、茹でている時に出てきたアクは、時間がたつほど茹で汁に臭みが移りやすくなってしまいますので、こまめにすくうようにしましょう。
ちょっと手間ですが、茹でる前に豚肉の血や表面に出てきている汁を、水洗いしてキッチンペーパーで水気を拭きとっておくとなおいいですね^^
豚の茹で汁はスープや味噌汁以外にも使い道いろいろ
茹でたお肉によっては、臭みが気になることもあると思います。
そんな時は、味つけに生姜を入れると、臭みがやわらいでとてもおいしくなりますよ。(お味噌汁以外)
お味噌汁
まずは鉄板、豚汁風味のお味噌汁。
もちろん味噌を溶き入れるだけでもいいですが、冷しゃぶを作るときにほんの少しでも小さめに切った豚肉を取りおいて(冷凍でも)入れるとさらにいいですね。
具材をこんにゃくや里芋・ごぼうなどまんま豚汁にしてしまっても^^
中華風スープ
塩コショウで味付けしたあとに、最後にごま油とほんの少しのしょうゆで仕上げ。
・トマト×かきたま
・大根のたんざく切り×わかめ
・春雨×ねぎ
など。
オイスターソースをちょこっと入れるのも、味に深みが出ておすすめです。
あたたかいそうめんを入れて
冷しゃぶをよく作る夏の暑い時期だと、そうめんのストックがあるご家庭も多いのでは?
そうめんは飽きますから、たまにはいつもと違ったあたたかいそうめんというのも新鮮でいいですよ☆
長ネギのみじん切りとごま油、めんつゆを少々入れて、薄めの水溶き片栗粉ととき卵でとじて食べるとおいしいです。
豚のだしとかつおのだしって、けっこう相性がいいんですよ。
カレーやシチューなどの水代わりに
カレーにケチャップや中濃ソース、チョコなど隠し味を入れる方は多いですが、豚の旨みは立派な隠し味になりますね。
こういった濃い味のメニューにはとても使いやすいです。
煮物のベースに
ひじきや切り干し大根を煮たり、醤油と砂糖、酒を足してチャーシューを煮るのにもいいですね。(ってまた汁が残りそうですが 笑)
インスタントラーメンのお湯に
子供の夏休み中の昼ごはんなんかに、たまにはカップラーメンもいいのでは?
お湯代わりに使うと、めっちゃおいしくなりますよ!
カップではなくちゃんと器にうつしかえて、わかめや炒めもやしのせたりして。
(といっても、子供ってカップの方が喜ぶかも。笑)
炊き込みごはんに
炊き込みごはんに使うなら、断然中華風、エスニック風の味つけが合います。
ガラスープを足したり、オイスターソースやナンプラーで変化をつけるといいですよ☆
冷しゃぶの茹で汁の保存 冷凍と解凍の方法
冷しゃぶの茹で汁の保存方法ですが、冷蔵庫に保存すると「あ~はやく使わないと…!」と精神的にわずらわしいので、冷凍しちゃうのがおすすめですよ☆
冷しゃぶの茹で汁などのスープの冷凍方法
冷凍するのはジップロックなどの保存バッグでも、タッパーなどの保存容器でもどちらでもかまいません。
ですが、保存バッグの方がスープを平らに固めて冷凍できるので、保存容器ほど場所をとらないのでいいですよ。
スープは冷凍すると少し膨張しますので、保存バッグと保存容器どちらの場合でも、容量の8割くらいの量で入れておきましょう。
保存バッグを使う場合は、なるべく平らにして金属トレイ(バット)にのせて冷凍します。(すばやく冷凍できるので味が落ちない)
ちなみに、冷凍した後は思った以上に中身がわからなくなるので、なんじゃこりゃ?!と得体のしれないものにならないよう、袋やタッパーに中身を書いておくことをオススメします。(ほんと、忘れるんですよ 笑)
スープの解凍方法
できれば食べる前日から冷蔵庫に移しておいて、半解凍しておきます。
急ぎであれば、水を入れたボウルにつけて解凍してもOKです。
シャーベットみたいな状態まで解凍できたら、袋の上から手でつぶしたり、容器からスプーンなどでザクザクつぶしつつ鍋に入れて、ゆっくり加熱してください。
使いたいスープの量が入る深めの耐熱食器があれば、レンジで見張りつつ(←量によるので)解凍してもいいですよ。
スープの保存期間は約1か月です。
冷凍すると長くもちますが、くれぐれも忘れないうちに使ってしまいましょうね^^
まとめ
また今度豚の冷しゃぶをするときには、
豚肉を早めに茹でる(昼ごはんなら朝、夜ごはんなら昼)
↓
茹で汁に酒と長ネギの青い部分を入れる
↓
使用後の茹で汁は、冷めたら冷蔵庫へ
↓
冷えて固まった脂やアクをとる
↓
ごはんのスープとして1品加える
という流れが、保存する手間もないですし一番楽かなと思います^^
旨みたっぷりのゆで汁、排水溝へ流さずにぜひ有効利用してくださいね☆
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