公園から帰ってきた子どもの顔や肩が真っ赤になっていて、「しまった、日焼け止めを塗り忘れた」と焦った経験はありませんか。
ドラッグストアの日焼け止め売り場に行っても、赤ちゃん用、子ども用、SPFの数字やPAの記号がずらりと並んでいて、結局どれを選べばいいのかわからないまま棚の前で立ち尽くしてしまう。
そんな声もよく聞かれます。特に初めての夏を迎える赤ちゃんがいる家庭では、迷うことも多いのではないでしょうか。
今日は、子どもの日焼け止めについて、何歳から使えるのか、どう選べばいいのか、どう塗ればいいのかを整理してお伝えします。
「なんとなく子ども用を選んでいるけど、これで合っているのかな」という漠然とした不安も、この記事を読めばすっきりするはずです。
赤ちゃんは何歳から日焼け止めを使っていいのか
日焼け止めを本格的に使い始める目安は、生後6か月ごろからとされています。
生後6か月未満の赤ちゃんは、皮膚のバリア機能がまだ十分に育っておらず、日焼け止めの成分そのものが刺激になりやすいためです。
「じゃあ、それまでは何も対策しなくていいの?」と思うかもしれませんが、そうではありません。
生後6か月未満の時期は、日焼け止めに頼るのではなく、「そもそも直射日光に当てない」という工夫が中心になります。
ベビーカーの幌や日よけを活用する、薄手で通気性のよい長袖を着せる、外出の時間帯を日差しの強い時間からずらす、といった方法です。
生後6か月を過ぎたら、日焼け止めを取り入れつつ、こうした「日光を避ける工夫」も引き続き組み合わせていくのがおすすめです。
日焼け止めは万能な魔法ではなく、あくまで対策のひとつという位置づけで考えるとわかりやすいです。
きょうだいがいる家庭では、上の子には日焼け止めを塗り、下の赤ちゃんには服と日よけで対応する、というように、年齢に応じて対策を使い分ける場面も出てくると思います。
「同じように扱わなきゃ」と気負う必要はなく、それぞれの月齢・年齢に合ったやり方で大丈夫です。
選び方で失敗しないための3つのポイント
売り場に並ぶたくさんの商品の中から選ぶときは、次の3つを目安にしてみてください。
①SPF・PAの数字
日常生活での外遊びであれば、SPF15以上、PA++〜+++程度を目安にすれば十分とされています。
「数字が高いほど安心」と思って、むやみに強い数値のものを選ぶ必要はありません。
数値が高いものほど肌への負担が大きくなることもあるため、普段使いにはこのくらいの目安で十分です。
海やプールなど、長時間屋外で過ごす日だけ、もう少し数値の高いものに切り替えるという使い分けでよいでしょう。
②無香料・無着色の表示
香料や着色料は、必須の成分ではなく、肌への刺激になり得る要素です。
子ども用として売られているものの中でも、「無香料」「無着色」と表示されているものを選ぶと、肌トラブルのリスクを減らしやすくなります。
③ノンケミカル(紫外線散乱剤)タイプ
日焼け止めの紫外線防止成分には、大きく分けて「紫外線吸収剤」タイプと「紫外線散乱剤(ノンケミカル)」タイプがあります。
子どもや敏感肌には、肌への刺激が少ないとされる、ノンケミカルタイプの製品が向いているとされています。
パッケージに「ノンケミカル」「紫外線吸収剤フリー」といった表記があるかどうかを確認してみてください。
はじめて使う製品は、いきなり顔や体全体に塗るのではなく、二の腕の内側など目立たない場所に少量試してみると安心です。
赤みやかゆみが出ないかを確認してから、本格的に使い始めるようにしましょう。
季節をまたいで残しておいた去年の日焼け止めは、開封後の使用期限が過ぎていることもあります。
パッケージに記載の使用期限を確認し、心配な場合は新しいものに買い替えることをおすすめします。
塗り方ひとつで効果が変わります
どんなに良い日焼け止めを選んでも、塗り方が不十分だと効果は半減してしまいます。
塗る量の目安は、顔であればクリームタイプでパール粒大、液タイプなら1円玉大を手のひらに取り、同じ量で2回に分けて塗り重ねるのがよいとされています。
「薄く伸ばして1回だけ」よりも、「同じ量を2回に分けて塗る」ほうが、ムラなくしっかりカバーできます。
首、胸元、腕、背中など、塗り忘れやすい部分にも意識を向けてください。特に首の後ろや耳の裏は見落としがちな場所です。
タイミングとしては、外に出る15分ほど前に塗っておくと、肌になじみやすくなります。
また、日焼け止めは時間が経つと効果が弱まったり、汗で流れ落ちたりします。
外遊びが長時間になる日は、2〜3時間おきに塗り直すことを意識すると、効果を保ちやすくなります。
プールや水遊びのあとは、タオルで拭いた時点で日焼け止めも一緒に取れてしまっていることが多いので、遊び終わるたびに塗り直すのがおすすめです。
塗るタイミングを覚えておくのが大変な場合は、水筒やお弁当バッグと同じ場所に日焼け止めを常備しておくと、外出のたびに準備を忘れにくくなります。
子ども自身が嫌がって塗らせてくれないときは、無理に押さえつけるのではなく、「お顔にひんやりクリームつけようね」など、遊びの延長のような声かけにすると、すんなり応じてくれることもあります。
日焼け止め以外にもできる対策
日焼け止めだけに頼らず、他の方法と組み合わせることで、肌への負担を減らしながら紫外線対策ができます。
– つばの広い帽子をかぶる
– UVカット加工のラッシュガードや長袖を着せる
– 紫外線が特に強い日中の時間帯を避けて外遊びの時間を調整する
– 木陰やパラソルの下で過ごす時間を増やす
紫外線を浴びすぎることは、将来的な肌の老化や、皮膚・目の健康にも影響するといわれています。
「今、赤くなっていないから大丈夫」ではなく、日々の積み重ねとして対策していく意識を持つことが大切です。
小さいころからの習慣が、将来の肌や体を守ることにつながります。
日焼け止め・服・帽子・時間帯の調整、この4つを組み合わせれば、1つだけに頼るよりもずっと負担の少ない対策になります。
すべてを毎日完璧にこなす必要はありません。
公園に行く日は帽子を忘れずに、プールの日は日焼け止めをしっかりめに、というように、その日の予定に合わせて優先するものを決めるだけでも十分です。
今日からできる、3つの一歩
子どもの日焼け対策は、完璧を目指さなくても、いくつかのポイントを押さえるだけで十分に効果があります。難しい知識よりも、毎日続けられる習慣にすることのほうが大切です。
今日からできることとして、次の3つを試してみてください。
1. 生後6か月未満は日焼け止めより「日光を避ける工夫」を優先する
2. SPF15以上・PA++以上、無香料無着色のものを選ぶ
3. 外出15分前に塗り、2〜3時間おきに塗り直す習慣をつける
真っ赤に日焼けしてしまってから慌てるより、今日から少しずつ対策を積み重ねていきましょう。
もし日焼けしてヒリヒリしてしまった場合は、まず冷たいタオルなどで肌を冷やし、水分をしっかり与えてあげてください。
水ぶくれができるなど、症状が強い場合は早めに医療機関に相談しましょう。
次のお出かけ前、日焼け止めのボトルを一度手に取ってみてくださいね。













