子育て・教育

子どものスマホ・タブレット、使用時間のルール作りのコツ

「ちょっとだけ」のつもりで渡した動画が、気づけば1時間、2時間。

「もうやめなさい」と言うと、泣いたり怒ったり。

そんなやりとりに、ぐったりしている方も多いのではないでしょうか。

スマホやタブレットは、便利な反面、使い方を間違えると、生活のリズムや心にも影響が出てしまいます。

今日は、子どものスマホ・タブレットの使用時間について、家庭でのルール作りのコツをまとめてみます。

親子でスマホのルールを話し合う様子

今、子どもたちはどのくらい使っているの?

ある調査では、小学生の平日のスマートフォン・タブレットの利用時間は、平均で1時間59分と、およそ2時間近くに達しているという結果が出ています。

学年別に見ると、低学年が1時間46分、高学年は2時間12分と、学年が上がるほど長くなる傾向があります。

「うちの子だけ使いすぎ」と思わなくて大丈夫。

けれど、一度、我が家の状況を振り返ってみるいい機会かもしれません。

年齢が上がると、ネットを使う子も増えていきます

こども家庭庁の調査では、10歳以上の小学生のうち4割以上が、スマートフォンでインターネットを閲覧していると報告されています。

中学生になると、その割合は8割以上に増えます。

小学生のうちに、家庭でのルールをしっかり決めておくことが、のちの安心につながります。

ルールを決めている家庭は、多数派です

こども家庭庁の調査では、インターネットの利用について、家庭のルールを決めていると答えた割合は、青少年本人で約67%、保護者で約76%でした。

多くの家庭が、何らかのルールを設けているということです。

ルールがまだない家庭も、今から決めれば遅くありません。

ルールは、親が一方的に決めない

スマホの使用ルールを決めている家庭のうち、約半数が「親子で話し合って決める」と回答しています。

親が一方的に押しつけるルールは、子どもが反発したり、守れなかったりしやすくなります。

「どうして必要なのか」を話した上で、子どもの意見も聞きながら決めると、納得して守りやすくなります。

まず決めたい、3つの基本ルール

  • 使える時間(1日どのくらいか)
  • 使える場所(リビングだけ、など)
  • 使える時間帯(夕食後から寝る前まで、など)

たくさんのルールを一度に決めようとすると、守れなくなってしまいます。

まずは、この3つに絞って、決めてみましょう。

時間の決め方、年齢に合わせて

小学生には、利用する時間や場所を決めることが大切だといわれています。

たとえば、日中は体を動かす遊びをしたいなら、夕食から寝る前までの間だけ使う、といった決め方もあります。

また、30分ごとの短い時間で区切って使わせるのも、おすすめです。

長時間続けて使わないようにすると、目や体の疲れも減らせます。

「1日何時間」より、「どんな時に使うか」を考える

使う時間の長さだけでなく、何のために使っているのかも、大切なポイントです。

調べ物や学習のために使うのと、動画を見続けるのとでは、意味合いが大きく違います。

「何をする時間なのか」を、子どもと一緒に考えながら、ルールを決めてみてください。

場所のルールは、リビングが基本

寝室や子ども部屋で、一人きりで使えるようにしてしまうと、使いすぎに気づきにくくなります。

リビングなど、家族の目が届く場所で使うことを、基本にしましょう。

寝る前には、寝室に持ち込まず、決まった場所に置く習慣をつけると、睡眠にもよい影響があります。

寝る前の使用は、控えめに

寝る直前まで画面を見ていると、寝つきが悪くなったり、睡眠の質が下がったりすることがあるといわれています。

寝る30分から1時間前には、画面を閉じる習慣をつけておきましょう。

親も一緒に、スマホを置く時間をつくると、子どもも守りやすくなります。

約束の内容は、紙に書いて貼っておく

話し合って決めたルールは、紙に書いて、見える場所に貼っておきましょう。

「言った」「言わない」のトラブルを防げますし、子どもが自分でルールを確認できます。

子どもと一緒に、手書きで作ると、愛着もわいて、守る気持ちが育ちます。

守れなかった時のルールも、先に決めておく

ルールを破ってしまった時に、どうするかも、あらかじめ話し合っておくと安心です。

たとえば、「次の日は使えない」「いつもより10分短くする」など、無理のない範囲で決めておきます。

感情的にならず、事前に決めたことを淡々と実行できると、子どもも納得しやすくなります。

親のスマホの使い方も、見られています

子どもは、親の姿をよく見ています。

食事中や、子どもと話している時に、親がスマホを見ていると、子どもにも「使っていいんだ」というメッセージが伝わってしまいます。

家族みんなのルールとして、食事中はスマホを置く、などを決めてみるのも、いい方法です。

使うアプリや動画も、一緒に確認を

時間だけでなく、どんなアプリや動画を見ているのかも、時々確認してあげましょう。

年齢にふさわしくない内容が、おすすめに出てくることもあります。

フィルタリングや、利用制限の機能も、あわせて活用してみてください。

課金や個人情報の約束も、忘れずに

アプリでの課金や、写真・個人情報の扱いには、特に注意が必要です。

「勝手に課金しない」「自分や友だちの顔、名前、住所を載せない」など、基本的な約束を、必ず伝えておきましょう。

トラブルを防ぐためにも、何かあった時はすぐ親に相談するよう、伝えておくことが大切です。

困った時は、すぐ相談できる関係を

子どもがネット上で、怖い思いをしたり、困ったことがあったりした時に、すぐ親に話せる関係でいることが、いちばんの安全策です。

「怒らないから、何でも話してね」と、普段から伝えておきましょう。

頭ごなしに叱ってしまうと、子どもは隠すようになってしまいます。

禁止だけでなく、代わりの楽しみも用意する

「ダメ」と禁止するだけでは、子どもの不満がたまってしまいます。

スマホを使わない時間に、外遊びや、読書、工作、家族でのボードゲームなど、楽しめる代わりの時間を用意してあげましょう。

親子で一緒に遊ぶ時間が増えると、スマホへの依存も、自然と減っていきます。

ルールは、成長に合わせて見直す

一度決めたルールも、子どもが成長するにつれて、見直しが必要になります。

半年や1年に一度、「今のルールで困っていることはない?」と、親子で話し合う機会をつくってみましょう。

少しずつ信頼を積み重ねて、使える範囲を広げていくのも、いい方法です。

完璧を目指さなくても大丈夫

ルールを決めても、毎日きちんと守れるわけではありません。

忙しくて、つい長く使わせてしまう日があっても、自分を責めすぎないでください。

大切なのは、家族の中で、スマホとの付き合い方を、話し合い続けることです。

学校の約束事も、あわせて確認しておく

学校によっては、タブレットの持ち帰りや、家庭での使い方について、独自のルールを設けていることがあります。

学校からのお便りを、あらためて読み返して、家庭のルールと重なる部分がないか確認しておきましょう。

家族のペースで、ちょうどよい付き合い方を

スマホやタブレットは、上手に使えば、子どもの学びや楽しみを広げてくれるツールです。

我が家に合った、ちょうどよい距離感を見つけていけるよう、今日の内容を参考にしてみてくださいね。

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