「ちょっとだけ」のつもりで渡した動画が、気づけば1時間、2時間。
「もうやめなさい」と言うと、泣いたり怒ったり。
そんなやりとりに、ぐったりしている方も多いのではないでしょうか。
スマホやタブレットは、便利な反面、使い方を間違えると、生活のリズムや心にも影響が出てしまいます。
今日は、子どものスマホ・タブレットの使用時間について、家庭でのルール作りのコツをまとめてみます。

目次
- 1 今、子どもたちはどのくらい使っているの?
- 2 年齢が上がると、ネットを使う子も増えていきます
- 3 ルールを決めている家庭は、多数派です
- 4 ルールは、親が一方的に決めない
- 5 まず決めたい、3つの基本ルール
- 6 時間の決め方、年齢に合わせて
- 7 「1日何時間」より、「どんな時に使うか」を考える
- 8 場所のルールは、リビングが基本
- 9 寝る前の使用は、控えめに
- 10 約束の内容は、紙に書いて貼っておく
- 11 守れなかった時のルールも、先に決めておく
- 12 親のスマホの使い方も、見られています
- 13 使うアプリや動画も、一緒に確認を
- 14 課金や個人情報の約束も、忘れずに
- 15 困った時は、すぐ相談できる関係を
- 16 禁止だけでなく、代わりの楽しみも用意する
- 17 ルールは、成長に合わせて見直す
- 18 完璧を目指さなくても大丈夫
- 19 学校の約束事も、あわせて確認しておく
- 20 家族のペースで、ちょうどよい付き合い方を
今、子どもたちはどのくらい使っているの?
ある調査では、小学生の平日のスマートフォン・タブレットの利用時間は、平均で1時間59分と、およそ2時間近くに達しているという結果が出ています。
学年別に見ると、低学年が1時間46分、高学年は2時間12分と、学年が上がるほど長くなる傾向があります。
「うちの子だけ使いすぎ」と思わなくて大丈夫。
けれど、一度、我が家の状況を振り返ってみるいい機会かもしれません。
年齢が上がると、ネットを使う子も増えていきます
こども家庭庁の調査では、10歳以上の小学生のうち4割以上が、スマートフォンでインターネットを閲覧していると報告されています。
中学生になると、その割合は8割以上に増えます。
小学生のうちに、家庭でのルールをしっかり決めておくことが、のちの安心につながります。
ルールを決めている家庭は、多数派です
こども家庭庁の調査では、インターネットの利用について、家庭のルールを決めていると答えた割合は、青少年本人で約67%、保護者で約76%でした。
多くの家庭が、何らかのルールを設けているということです。
ルールがまだない家庭も、今から決めれば遅くありません。
ルールは、親が一方的に決めない
スマホの使用ルールを決めている家庭のうち、約半数が「親子で話し合って決める」と回答しています。
親が一方的に押しつけるルールは、子どもが反発したり、守れなかったりしやすくなります。
「どうして必要なのか」を話した上で、子どもの意見も聞きながら決めると、納得して守りやすくなります。
まず決めたい、3つの基本ルール
- 使える時間(1日どのくらいか)
- 使える場所(リビングだけ、など)
- 使える時間帯(夕食後から寝る前まで、など)
たくさんのルールを一度に決めようとすると、守れなくなってしまいます。
まずは、この3つに絞って、決めてみましょう。
時間の決め方、年齢に合わせて
小学生には、利用する時間や場所を決めることが大切だといわれています。
たとえば、日中は体を動かす遊びをしたいなら、夕食から寝る前までの間だけ使う、といった決め方もあります。
また、30分ごとの短い時間で区切って使わせるのも、おすすめです。
長時間続けて使わないようにすると、目や体の疲れも減らせます。
「1日何時間」より、「どんな時に使うか」を考える
使う時間の長さだけでなく、何のために使っているのかも、大切なポイントです。
調べ物や学習のために使うのと、動画を見続けるのとでは、意味合いが大きく違います。
「何をする時間なのか」を、子どもと一緒に考えながら、ルールを決めてみてください。
場所のルールは、リビングが基本
寝室や子ども部屋で、一人きりで使えるようにしてしまうと、使いすぎに気づきにくくなります。
リビングなど、家族の目が届く場所で使うことを、基本にしましょう。
寝る前には、寝室に持ち込まず、決まった場所に置く習慣をつけると、睡眠にもよい影響があります。
寝る前の使用は、控えめに
寝る直前まで画面を見ていると、寝つきが悪くなったり、睡眠の質が下がったりすることがあるといわれています。
寝る30分から1時間前には、画面を閉じる習慣をつけておきましょう。
親も一緒に、スマホを置く時間をつくると、子どもも守りやすくなります。
約束の内容は、紙に書いて貼っておく
話し合って決めたルールは、紙に書いて、見える場所に貼っておきましょう。
「言った」「言わない」のトラブルを防げますし、子どもが自分でルールを確認できます。
子どもと一緒に、手書きで作ると、愛着もわいて、守る気持ちが育ちます。
守れなかった時のルールも、先に決めておく
ルールを破ってしまった時に、どうするかも、あらかじめ話し合っておくと安心です。
たとえば、「次の日は使えない」「いつもより10分短くする」など、無理のない範囲で決めておきます。
感情的にならず、事前に決めたことを淡々と実行できると、子どもも納得しやすくなります。
親のスマホの使い方も、見られています
子どもは、親の姿をよく見ています。
食事中や、子どもと話している時に、親がスマホを見ていると、子どもにも「使っていいんだ」というメッセージが伝わってしまいます。
家族みんなのルールとして、食事中はスマホを置く、などを決めてみるのも、いい方法です。
使うアプリや動画も、一緒に確認を
時間だけでなく、どんなアプリや動画を見ているのかも、時々確認してあげましょう。
年齢にふさわしくない内容が、おすすめに出てくることもあります。
フィルタリングや、利用制限の機能も、あわせて活用してみてください。
課金や個人情報の約束も、忘れずに
アプリでの課金や、写真・個人情報の扱いには、特に注意が必要です。
「勝手に課金しない」「自分や友だちの顔、名前、住所を載せない」など、基本的な約束を、必ず伝えておきましょう。
トラブルを防ぐためにも、何かあった時はすぐ親に相談するよう、伝えておくことが大切です。
困った時は、すぐ相談できる関係を
子どもがネット上で、怖い思いをしたり、困ったことがあったりした時に、すぐ親に話せる関係でいることが、いちばんの安全策です。
「怒らないから、何でも話してね」と、普段から伝えておきましょう。
頭ごなしに叱ってしまうと、子どもは隠すようになってしまいます。
禁止だけでなく、代わりの楽しみも用意する
「ダメ」と禁止するだけでは、子どもの不満がたまってしまいます。
スマホを使わない時間に、外遊びや、読書、工作、家族でのボードゲームなど、楽しめる代わりの時間を用意してあげましょう。
親子で一緒に遊ぶ時間が増えると、スマホへの依存も、自然と減っていきます。
ルールは、成長に合わせて見直す
一度決めたルールも、子どもが成長するにつれて、見直しが必要になります。
半年や1年に一度、「今のルールで困っていることはない?」と、親子で話し合う機会をつくってみましょう。
少しずつ信頼を積み重ねて、使える範囲を広げていくのも、いい方法です。
完璧を目指さなくても大丈夫
ルールを決めても、毎日きちんと守れるわけではありません。
忙しくて、つい長く使わせてしまう日があっても、自分を責めすぎないでください。
大切なのは、家族の中で、スマホとの付き合い方を、話し合い続けることです。
学校の約束事も、あわせて確認しておく
学校によっては、タブレットの持ち帰りや、家庭での使い方について、独自のルールを設けていることがあります。
学校からのお便りを、あらためて読み返して、家庭のルールと重なる部分がないか確認しておきましょう。
家族のペースで、ちょうどよい付き合い方を
スマホやタブレットは、上手に使えば、子どもの学びや楽しみを広げてくれるツールです。
我が家に合った、ちょうどよい距離感を見つけていけるよう、今日の内容を参考にしてみてくださいね。













