急性の胃腸炎や吐き気を伴う風邪などで、赤ちゃんが大量に嘔吐してしまった…!
母乳育児をしているママは、赤ちゃんの体から出てしまった水分を補給するために、はやめに母乳をあげなくちゃと考えると思います。
でも、あげてもまたすぐもどしてしまう…。一体どうやって水分を補給してあげたらいいんだろう?と、うろたえてしまいますよね。
実は、嘔吐したばかりの赤ちゃんへの水分補給は、気をつけなければならないポイントがあります。
この記事では、
・赤ちゃんが嘔吐を繰り返した時の水分補給をどうすればいいか
・赤ちゃんの脱水症状を見分ける方法
についてお伝えしますね。
目次
赤ちゃん嘔吐後の水分補給に母乳はちょっと待って!
結論からいうと、赤ちゃんが嘔吐を繰り返した後すぐには母乳を与えない方がいいです。
嘔吐した後は胃がとても敏感な状態になっています。なので、ちょっとの刺激がまたすぐ吐き気を誘ってしまうんです。
私はそれを知らずに母乳をあげてしまい、さらに吐かせるようなことになってしまい反省したことがありました(;´д`)
母乳を最初は小さじ1杯くらいからあげて、様子を見ながら徐々に増やしていくという情報もあり、それは決してまちがいではないんです。
刺激を与えるのは胃に水分などを入れる量が関係しているので、水やお茶でも同じ、母乳に限ったことではありません。
搾乳できるのなら、母乳をスプーンなど量を調節してあげることもできます。
ですが、私の場合は赤ちゃんに飲んでもらった時しか母乳が出てこないタイプ(さし乳)。
月齢がすすむにつれてそういった受注生産制のおっぱいになってるママも多いですし、それだと搾乳できません。
だからといって、母乳を直接あげてしまうと、赤ちゃん自身では量が加減ができないため一気にぐわーっと飲んでしまうんですよね。それで胃が刺激され、また吐いてしまいます。
赤ちゃんの嘔吐後に母乳をあげない方がいいというのは、こういう意味でです。
赤ちゃんでも飲める手作りの経口補水液
「母乳がダメなら代わりに何をあげればいいの?」
おすすめなのは、経口補水液です。「熱中症予防に」というCMが夏なんかよくやってますよね。
普通の水やお茶と何が違うのかというと、電解質です。
人の汗ってしょっぱいですよね?
このとおり人の体の中にある水分は、純粋な水だけでできているわけではありません。
経口補水液は体の中の水分に似た割合で塩分とブドウ糖を溶かしたもので、ただの水より小腸からの浸透率がよく、水分が失われた体に必要な電解質を効率的に補給することができるんです。
なのでいち早く水分を補給したい時に、経口補水液は最も有効な飲み物となります。
赤ちゃんに経口補水液はいつからあげてもいい?
基本的に母乳やミルクを飲めていれば、あげることができます。
(治療薬ではないので、症状によりきちんとお医者さんの診察を受けてくださいね)
赤ちゃんでも飲める経口補水液を手作りする方法
先日、9ヶ月の次女が急性胃腸炎になった時に、あわててコンビニで経口補水液を探しましたがなかったんですよね。
後で調べてわかったんですが、経口補水液は薬の販売が認められているお店でしか販売されていません。
赤ちゃんは夜中に突然嘔吐することが多く、ドラッグストアなどは開いていない時間帯ですよね。
でも、大丈夫です!この経口補水液は自宅にある材料で、簡単に作ることができるんですよ。
<材料>
・水・・・500ml
・塩・・・小さじ1/4
・砂糖・・・大さじ2杯強
500mlのペットボトルの水ならコンビニにも売っていますね。
うちはいろはすのボトルの口に、きれいなA4の紙を丸めてロートのようにして、こぼれないよう砂糖と塩を入れてシャカシャカ振って作りました。
白いグラニュー糖でなくても大丈夫です。
小さじ1/4を厳密に計るのは難しいので、小さじ1の半分の半分といった感じでだいたいでいいですよ^^
これらをしっかり溶けるまで混ぜたら出来上がりです。
なめてみるとすごく薄い、しょっぱ甘い?味です。決しておいしいもんじゃありません^^;
でも、脱水状態の人が飲むと体が欲しているからなのかすごくおいしく感じるそうです。
↓我が家では、病院でも勧められる虫歯になりにくい子ども用の経口補水液を、もしもの嘔吐や高熱時にそなえて常備しておくようになりました。
和光堂)アクアライトORS【ベビーフード】
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赤ちゃんの経口補水液の飲ませ方と量
月齢や赤ちゃんの好みにより、
・哺乳瓶
・哺乳瓶の乳首の部分だけ使う
・スポイト
・スプーン
などを使って、すこーしずつ繰り返し与えていきます。
与え始め
1回につき20~30ml(大さじ1強~2杯)を30分のうちで2~3回。
最後に嘔吐してから30分ほど経ったら
50ml(大さじ3杯強)を与えて、引き続き様子を見る
その後も引き続き30分ほど嘔吐がなかったら
ほしがるだけ飲ませる(目安は1回に100mlくらいまで)。
離乳食は完全にストップして、できればかかりつけのお医者さんにかかってくださいね。
[quads id=1]赤ちゃんの脱水症状の見分け方
大人の体に占める水分量が60%なのに対し、赤ちゃんは70~80%!体自体が小さいので、脱水状態へのすすみが大人より早いです。
嘔吐や下痢などをしている時に、とりいそぎ経口補水液などで水分を与えるのはもちろんですが、うまく飲んでくれない時や繰り返し吐いてしまって追いつかず脱水症状を引き起こしている時は、救急でお医者さんにかかる必要があります。
赤ちゃんはモノを言えないので、なおのこと赤ちゃんに脱水症状が出ていないか迅速に見極めなければいけません。
赤ちゃんの脱水症状を見分けるポイントは次の通りです。
手の爪をギュッと押す
爪が白くなるまでギュっと押してからはなした時に、元のピンク色に戻るまでにかかる時間で判断します。
3秒以上かかる場合、脱水状態になっている可能性があります。
手が冷たくなっていないかさわってみる
循環が悪くなると手が冷えるので、さわってみて手が冷たくなっていう場合も脱水状態のサインになります。
手の甲の皮を引っ張ってみる
脱水状態にあると、肌の弾力がなくなります。
舌の状態をチェックする
脱水状態になると舌の色が赤黒くなったり。表面がざらざらした感じになります。
以上の状態がなければ、ひとまず脱水の心配はありません。
脱水の他にも目立った症状がなければ、かかりつけの小児科の診療時間を待ってもいいいでしょう。
まとめ
わが子が嘔吐すると、ほんとどうしようとうろたえてしまいます。病気の症状の中でも、かなりかわいそうな部類ですよね。。
でも、対処の方法を知ってるのと知らないのとでは、回復の早さも変わってきますし子供も無駄につらい思いをしなくても済みます。
とにかくとりいそぎ水分補給の施しができたら、あとはママしか持っていない直観をフルに働かせて、お子さんの状態を見守ってあげてくださいね。
はやくよくなりますように…!
我が家の次女が胃腸炎になった時の記録です→9ヶ月の赤ちゃんが嘔吐!水分補給に母乳はNG!我が家がとった対処法
その他もいろんな段階で気になることなどをまとめてますので、よかったら読んでみてくださいね→赤ちゃん子供の嘔吐、胃腸炎に関する記事まとめ