季節

喪中に初詣は大丈夫?新年のお守りやおみくじは?お寺を参拝するという選択肢も

神社 お守り

大切な人が亡くなった年。

月日が過ぎ、落ち着きを取りもどし普段通りの生活を送っているけど、いちおう喪中の身。

お正月は親戚のみんなで集まっての初詣へ行くのが恒例

となっている場合、今度のお正月は不参加にしておくべきか、いつも通り参るべきか迷ってしまいますよね。

まわりの皆の手前もありますし。。

この記事では、

  • 喪中であるお正月も初詣に行って大丈夫なのか?
  • おみくじをひいたり、新年のお守りを買っていいのか?

についてお話したいと思います。

喪中に初詣に行っても大丈夫?

結論からいうと、喪中であっても初詣に行くのは大丈夫です。

ただ、忌み(いみ)が明けている場合です。

日本では昔から、死を「穢れ(けがれ)」とする考え方がありました。

死ってやっぱり得体のしれないものというか、こわいですもんね。。。

大昔の土葬で、体全体を折り曲げて穴に入れていたというのも、死者の霊が生きているものへ災いを及ぼすのを防ぐためと言われていますし。

そういった経緯もあり、自分に近しい人を亡くした人にも、一定の期間「穢れ」が残るとされているんですね。

その期間を「忌中(忌中)」といいます。(私はつい最近まで知りませんでした…)

明治時代に政府から出された「服忌令(ぶっきれい)」では、忌中の期間について次のように定められています。

・父母    50日間
・祖父母   30日間
・妻     20日間
・兄弟姉妹  20日間
・従兄    3日間
・妻の父母  0日間

※この期間、神社の参拝や、お祝いの行事は控える

妻の父母の場合、0日間というのがビックリしてしまいますけど…。

上記の忌中さえ明けていれば、喪中であってもいつ参拝しても大丈夫です。

考えてみれば、神様なのに喪中の間ずっと来てはいけないというのはおかしな話ですよね。そんな時こそやさしくしてよーってなります^^;

ただ、神社は初宮参りとか七五三とか、あとは結婚式とか、なにかとお祝いごとのイメージが強いですからそのせいもあるんだと思います。

お祝い事の席に喪中の人がいると、みんな気をつかってしまって思いっきりはじけられないですもんね。

なので、喪中の人は遠慮しようという流れになったんではないでしょうか。

でも誰かのお祝い事!というのでなければ、喪中でも神社に参って、神様のパワーで元気にしてもらうほうがいいですよね!

喪中に新年のお守りやおみくじを買ってもいいの?

先ほどもあったように、忌中でなければ、喪中の正月にお守りを買うのも、おみくじをひくのも問題ありません

「忌中」には期間がありますが、「喪中」には決められた期間がありません。

例えば、一般的には喪中にあたらないとされている叔父の場合でも、自分にとってとても大事な人で、ずっと喪に服していたいというのなら、何年でも「喪中」になります。

つまり「喪中」は何かをしてはダメと禁止のルールがあるのではなく、「とてもそんな気にならない」というものなんです。

だから、自分が喪に服したいというのであれば、何年でも初詣に行かなくていいんですよ。

逆に「悲しみを乗り越えていい1年にするぞー!」という気持ちなら、初詣に行っても、新年のおみくじをひいても全然構いません。

お守りを返すのも、忌中でなければ、お参りに行くお好きなタイミングでお返しすれば良いでしょう。

おみくじ

喪中であってお寺の参拝はいつでもOK

「忌中」でさえなければ、神社へ初詣に行くのはかまわないとお話しました。

一方、お寺はどうか?

仏教は、死を穢れ(けがれ)ととらえません。
むしろ、けがれた苦しい生から解き放たれた「新たな出発」だと考えています。(真逆ですね…!)

なので、先ほどあげた忌中期間(四十九日)を明けていなくても、いつでもお参りして全然問題ありません。極端な話、亡くなった当日でもです。

神社のおめでたいお正月ムードはちょっと…という場合、今回はお寺に初詣に行くという選択肢もありますよ。

亡くなった方のご供養になりますので、積極的にお寺に参って仏さまに挨拶されるもいいですね。

もし、忌中だから神社はやめてお寺に初詣に行くという場合は、神社でいただいたお札やお守りは神社へお返しするというルールがありますので、気を付けてくださいね。

神社でいただいたお守りは、また後日落ち着いて神社へまいった時にお返しされればいいと思います。

まとめ

現代は神道であっても、仏教であっても、内容を詳しく知ったうえで信仰している人は少ないと思います。

それでも、「非常識ではないか?」「バチがあたるのではないか?」と考えてしまうのは、もはや国民性ですね^^

大事なのは、残った家族や親族がおだやかに幸せに過ごすことです。
故人もきっとそれを望んでいますよね。

なので慣習にしばられず、どうぞあなたの気持ちにそって行動してください。

そして心の中で神様、仏様にきちんと報告し、感謝すればいいと思いますよ。

喪中の実家や親戚の集まりについえはこちらも参考になさってください→妻が喪中のとき義実家での正月は?手土産やお年玉はどうする?

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